こんにちは。
今回は、現物出資による増資の1つ、のれんによる増資のお話です。
目次
のれんとは?
のれんとは、お店の入り口にかかっている布状のもののこと、ではありません。
吸収合併等のM&Aがされた際に、買収した会社側で支払った価額と、買収された会社の本来の価値の差額のことを言います。
会社を買収する際、買収する会社は、基本的には買収される会社の資産価値の時価を対価として支払います。
その際、買収される会社に存する、本来価格を付けにくいもの、例えば技術者の実力や重要な情報等が、のれんという価値として買収する会社の資産となります。
のれんについての詳細は会計士さんの分野ですし、考え方がちょっと違ったりもするらしいのでこのくらいにしておきます。
のれんを現物出資して増資できるか
こののれんを現物出資して増資できるか。
結論、できます。
一定の条件(出資価額が500万円以下、発行する株式が、発行済み株式数の10分の1以下等)、増資の決議をした議事録上に、「このようなのれんが存在し、これを現物出資する」ような文言があれば、証明書類を添付することも無く登記可能です。
証明書類が要らなくなる条件は、DES等の現物出資と同じです。
証明書類が必要な場合は、帳簿の添付になるのかなと思います。(まだこのケースに当たったことはないですが。)
まとめ
のれんという言葉に聞きなじみ無く、また細かい部分は公認会計士さんの分野となりますが、こののれんを現物出資できるということは、覚えておいていいかと思います。
おわり。
コメント